第20章 Sweeter than SWEETS
なんか声が聞こえた気もしたけど…潤ちゃんの一言が気になって…。
おまじない?
なんの?
いや…それよりも…。
その前に言われた事の方が大事…だよね?
えーっと…言葉が…足りない?
確かに俺とおーちゃんは話さないでもなんとなく通じるっていうか…。
それはおーちゃんと翔ちゃんがわかり合うのとは違うし、俺とニノの関係とも違う。
なんとなく…言葉には表せないけど似たような空気とか時間の流れ方とか感じ方とか…。
だから一緒にいると楽だし、二人して黙ってても全く苦に思わない。
むしろ言葉なんていらなくて…。
でも…多分その状況に甘えすぎてたのかもしれない。
当たり前だけどいくら現状維持とか言ってたって変わっていくんだ…。
状況も感情も…。
もう…あの頃とは違うのに…。
あの頃はニノや翔ちゃん、松潤との間に出来る『差』を気にして…少しでもそれを小さくしたいと思ってた。
でもそんな気持ちもいつの間にか無くなって俺もおーちゃんもそれぞれ立つ場所ができたのにね?
なんであの頃のことを思い出して一人で殻に閉じこもろうとしたんだろう…。
そんなことしたら…おーちゃんだって困るよね?
誰よりも俺たちのことを見てるひとだから…。