第20章 Sweeter than SWEETS
わからない…けど…なんでだろう…。
今、俺たちの間には見えない壁がある。
あの最初の反応を見たときから、リーダーの前で紅白の話題を出すのが怖くなった。
その話題がリーダーにとって不快なのか、傷つけるものなのか、嫌味になっているのか…それとも関心さえ持ってもらえてないのか……。
それさえわからないから…どうしていいかもわからない。
でも全く触れないなんてできるわけもない。
今日もコンサートのMCで話題にのぼったし、おめでとうって言ってくれるうちわもあった…。
きっとあのうちわを大ちゃんもみてるよね…。
だってさ、リーダー、ファンサはめっちゃ律儀にやる人だし…。
あれも苦しかった時代の名残…。
なかなか埋まらない会場。
バックでついてくれるJrの子のファンもたくさんいた。
キャパの小さい会場で今よりもファンのみんなと距離の近い中で次も来てもらえるように…。
Jrのファンで来てる子たちに俺たちも応援してもらえるように…。
出来る事を考えて…それぞれが全力でやってきた。
いつからか、うちわにいろいろ書かれてるのが目に入るようになって…大ちゃんはそれに率先して応えるようになっていた。