第20章 Sweeter than SWEETS
やっぱり…あの選択は間違いだったのかなぁ…。
ついついそんなことを思っちゃう。
紅白の司会を引き受けたことを告げた後からなんだか微妙な空気の俺たち。
そう、俺とリーダー…。
俺はさ、あの時、リーダーだけは喜んでくれると思ってたんだ。
いや、別にね、ほかのみんなが喜んでくれないなんて思ってはいないよ。
だってさ、俺たちはいつもそうやって誰かのチャレンジや成功を自分のことのように思って喜んできたし、サポートしてきたって思ってる。
俺たちは…運命共同体で誰かが欠けたらそれはもう俺たちじゃなくて…。
そんな中でも俺と大ちゃんはどっちかというといつも応援する側で、翔ちゃんやニノや松潤がドラマやハリウッド映画にキャスターとかでどんどん世間に認知されていくのをみてたから。
二人で『いつか、翔ちゃんたちみたいな大きな仕事を任せてもらえるようになったら…二人で祝杯あげようね、それまで頑張ろうね』ってそう言いながら励まし合ってたから…。
だから、誰よりも…喜んでくれると思ってたんだ…。
なのに…。
実際は違ってた。
なにがダメなのか…どこで間違ったのかよく分からない。