第20章 Sweeter than SWEETS
相葉ちゃんとニノが順番にお風呂に入っている間に翔くんが帰ってきた。
「ただいま〜!すげー、旨そうな匂い!
俺、ダッシュで着替えてくる!」
そう言って翔くんはホントにすごい勢いで着替えてリビングに降りてきた。
「智く〜ん、手伝うよ!」
翔くんがキッチンに置いてあるエプロンを掛けながら入ってきたから遠慮なくお手伝いしてもらう。
食べれる様に最後の仕上げをしている間に松潤が戻ってきた。
「ただいま、遅くなってごめん」
打ち合わせを終えたというか切り上げた松潤がキッチンに顔を出す。
「あっ、松潤お帰り!ナイスタイミング!
もう、出来上がるから。
疲れたでしょ?着替えておいでよ。
一杯飲みながら、ご飯にしよう?」
そういう僕にニッコリ笑うと松潤は部屋へと戻っていった。
すこし遅くなったけどみんなで囲む食卓はやっぱり楽しくて…。
今日の仕事の内容とか明日からのツアーの話とかしながら軽く飲んだりしてたから結構な時間になっちゃって…。
みんなで「やべー!」って言いながら慌てて片付けた。
話しながら相葉ちゃんのことを見てたけど…。
やっぱりいつもと変わらない笑顔に、さっき見た気がしたあの微妙な表情は見間違いなんだって思った。
僕は相葉ちゃんが背負ってるものや覚悟に気が付かなかったんだ…。