第20章 Sweeter than SWEETS
「ただいま…」
「相葉ちゃん、おかえり!」
「お疲れ様、今日は何だったの?」
帰ってきた相葉ちゃんにいつも通り声をかける。
「今日は六本木。
マナブのナレ録りと企画会議に出てきた」
帰ってきた直後の声が少し沈んでた気がしたけど…気のせいだったかな?
「あっ、今日の夕飯何?
とりあえず着替えてきちゃうね!」
いつものテンションでそういう相葉ちゃん。
なんでもないならそれでいい。
「夕飯はもう準備できてるから…。
相葉ちゃん、明日からの準備まだなら先にしちゃえば?
ニノはもう、終わってるんでしょ?」
「ええ、終わってますよ?
私の場合、まぁ究極、ゲームさえあればいいですしね?
大体あんただって俺と一緒でしょ?
ってかむしろ少ないぐらいじゃん」
「それは…否定しない。
だって…ねぇ?
下着があればどうにかなるもん!
あっお風呂、準備出来てるから先に入ってきてもいいよ?」
今日は時間があったからかなりいい感じでいろいろ用意できてたりする。
「あっ、まじで?
俺、先に入っていい?」
相葉ちゃんの嬉しそうな顔に僕もニノも頷いた。
リビングを出て行く相葉ちゃんの後ろ姿を見ながらさっき感じた違和感をニノに話そうと思ったけど…どう伝えていいかわからなくて…。
結局、何も言えなくて…そのまま逃げるようにキッチンに戻った。