第20章 Sweeter than SWEETS
最初に帰ってきたのはニノ。
「おかえり、お疲れ様。
夕飯、いつでも大丈夫だよ?」
「んじゃ、とりあえず着替えてくる。
相葉さん、もう少しで戻るみたいよ?
翔ちゃんは…どうだろう?
一番怪しいのはJだね?」
「あっ…そうか…打ち合わせ…あるよね?
皆で食べるのは難しいかなぁ?」
自分の考えの浅さに凹みそうになる僕をニノがすかさずフォローしてくれる。
「いや、帰ってくるように言います。
リハの前日に遅くまで付きか合わされたらスタッフさんが気の毒でしょ?
着替えついでに電話もしておきます。
だからそんな顔しないで待っててください」
ニノのかわいい手が僕の頭の上で弾む。
「ありがと。
じゃあ、翔くんには僕が連絡しておくね?
出来ればみんなでたべたいもんね?」
「そうですね、あなた、寂しがりやだからみんなが揃ってないと嫌なんでしょ?」
からかう様に言うニノに言い返そうとしたけど…まぁ…出来ればみんなで食べたいわけで…。
「むう…じゃ、ニノは揃わなくていいの?」
「そんなことないですよ?
だから電話するんじゃないですか?」
にやっと笑うとそのまま階段を上がっていってしまう。
それを目で追いながら、スマホをタップして翔ちゃんにメールを打った。