第19章 DESPERATE
大野side
一緒に風呂場まで来たものの、
明るい時間に二人で入るのが
なんとなく恥ずかしくて躊躇しちゃう。
N:「なに恥ずかしがってるの?
昨日の夜のほうがもっと…
恥ずかしいこと、
したじゃないですか?」
和がからかうように言う。
その一言でおいらはその…
昨日の夜のことをまざまざと
思い出して…。
逃げ出したくなって体を翻した。
でもそんなの、和はお見通しで…。
おいらの腕を掴む。
そのまま抱き寄せられて、
耳元に唇を寄せた。
N:「行くなよ…。
ごめん…、意地悪しすぎた?」
謝ってるけど声は笑ってるから
ますますむくれてやる。
「和の…ばか…イジワルっ、
あく…っ」
言い終わる前に唇を塞がれる。
N:「それ以上言うと…
もっと意地悪…しますよ?」
「やだ…」
N:「じゃ、素直においで?」
そのままおいらの返事も聞かずに
バスルームに引きずり込まれ…
泡だらけにされた。
「かずっ…ダメッ、手ぇ…手で洗うの
はっんっ、そくぅ…」
N:「きれいにしてるだけでしょ?」
丸っこい可愛い手を忙しなく動かす和が
しれっとそんのことを言う。
微妙な加減で和の手があっちこっちを
弄る。
「おね…がい、ゆる…して…
だめっ、また、ほしく、なっちゃぅ」
徐々に躰の中心に熱が集まる…。
際限ない自分のことが嫌になる…。