第19章 DESPERATE
大野side
和の声が聞こえる。
N:「そんな顔…しないでください。
大丈夫ですよ?
ゆっくり効くやつですから…。
少ししたら身体が熱くなってきて
感覚が研ぎ澄まされますよ?
ちょっとした刺激も快感になって
沢山気持ちよくなるだけです。
まぁ…感じすぎて
おかしくなるかも…だけど」
和の言葉が上滑りしていく…。
和がおいらを抱きしめる。
和の体温が触れる場所がどんどん
熱を帯びてくる。
N:「このまま効くのを
待ちましょうね?」
そう言っておいらの髪を撫でる。
優しい手の動きと裏腹な行為。
和の腕の中で徐々に上がる息…。
怖くて怖くて…。
和に縋りつく。
「和…怖い…おいら怖いよ…」
N:「大丈夫ですよ?
どんな乱れても絶対に
あなたを見捨てることは
しませんから…
だから羞恥に濡れる
あなたを見せて?
それがあなたへの罰です…」
和が微笑みながら
おいらの体をまさぐる。
もう…逃げられないって
悟らざるをえなかった。
和の手の動きに導かれるように
どんどんに熱くなる肌。
上がる息を抑えることもできず
ただ和のシャツを握りしめる。
「…和…もぅ…ねっ…だ…めっ…」
♪♪
おいらの声に重なるように
電子音が鳴ってブツッって
なにかのスイッチが入ったような
音が聞こえた。