第19章 DESPERATE
二宮side
「『なにするの?』って
聞きましたよね?
なにしましょうか?
本人が大事にしないなら…
私がなにをしてもいいですよね?
たっぷり、教えてあげますよ?
自分を大事にしないと
どうなるのかを…」
智に跨がったまま手を伸ばし
智のシャツのボタンをひとつひとつ
ゆっくりと外していく。
目線は智からはずさずに
にっこりとうす笑いを湛えたまま
指先だけを動かす。
O:「和っ、かずっ、やめて?
お願いっ。
もう、しないから。
ちゃんと食べるからっ!
釣りもちゃんとみんなに言うし
体調が万全じゃない時は
行かないから…。
ね?おねがいっ!」
怯えたような顔で必死に言う智。
…でももう、遅いんだから…。
今回は許してあげない。
智の手首をその辺に置いてた
ネクタイでまとめて縛りあげ
ベッドヘッドに括り付ける。
「そんな目をしても駄目ですよ?
今日という今日は許しませんから…。
準備がありますから
そこで大人しくしててくださいね?」
なんの涙だろう?
目を潤ませ今にも涙を落としそうな
智の表情が堪らない…。
目尻にキスを落としてベッドを降りる。
智…。
たっぷり味わってくださいね?
俺たちの愛を…。
あなたを大事にしない人はそれが
たとえあなた本人だとしても…
容赦しないんですよ?