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しあわせはここにある【気象系BL小説】

第19章 DESPERATE


大野side


船から落ちた時、正直やばいと思った。

なんとか船に戻ったけど
そこで記憶が途切れて、
次に目覚めたのはあの部屋だった…。




船長に会って船に乗ったときは
罪悪感もなにもなくて
むしろ人助けして、自分も楽しめて
ラッキーぐらいに思ってた。

一瞬、みんなとの以前の約束が
よぎったけどよくよく考えれば
ここんとこ、みんなに言わずに
何度も釣りに行ってるし
みんなも特にそんな話もしないから
自分から話さなければバレないし…。

それぐらいの軽い気持ちだった。

新しい作品に入る為の準備期間で
裏で忙しくしてる時期…。

でもこんな時こそどうしても趣味に
走りたくなる。


忙しくなればなるほど絵を描いたり
フィギュア作りたくなったり…。

そうなると犠牲になるのは睡眠時間…。

食事もお付き合いで食べる時以外は
いつも以上に適当になる。

マンションに泊まることも増えたし…。

正直、釣りをやるには
いいコンディションとは言えないけど
まぁ、注意しとけば大丈夫だと思った。

もちろん、結果的に落ちたことは
悪かったと思ってるよ?
でも怪我もなかったし…ね?


それぐらいに思ってたから
チーフに怒られても
意味がわからなかった。

なんでこんなに怒ってるんだろう?
それぐらいにしか思わなかった。

和に言われて初めてことの重大さに
気がついたんだ。


だからこそ、言えなかった。

寝不足で貧血気味だったなんて…。
しかも、その原因も自分にあるから。






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