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しあわせはここにある【気象系BL小説】

第19章 DESPERATE


二宮side


素で動揺するほどの衝撃だった。

あのあと、よくコンサートの後半を
やりきったと自分を褒めてやりたい
レベルだったんだ…。

さんざん説教したあと、
その場で幾つかの約束をさせた。


冬の夜釣りはやらない。


どんなに暑くても邪魔でも
救命胴衣は身につける。


何かあったら絶対に隠さない。


一人でふらっと釣りに行かない。


釣りに行くときは事前にメンバーと
マネージャーの誰かしらに伝える。


メンバー、マネージャー間は
その話が智から出たら
必ず情報を共有すること…。


なのに…だ。

仕方ないのかも知れないけど
時が経つにつれ、そのルールは
どんどん守られなくなる。

マネージャーの交代とかも
あったりして気がつけば
あの時の約束は形骸化してたんだ。


しかも、智自身もそのへんの
危機管理がゆるゆるで…。

最初こそ反省したのか一応
報告してから出掛けてたけど
そのうち面倒になったのか
言わないことが増えた…。

ただ、その頃から後輩たちと
行き始めたのか同行する
そいつらがうちの誰かしらに
連絡してくるから一応把握は出来てた。

ホントは智に文句の一つも
言ってやりたかったけど
とりあえず把握出来てるからと
やり過ごしてたのがいけなかった…。


事務所で打ち合わせ中に
駆け込んできたスタッフが一緒にいた
チーフに告げたそれを聞いた瞬間、
後悔しか出てこなかった。



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