第18章 Will never let you go…
大野side
N:「潤くん、
ここのケーキ好きじゃん?
ほら、選びますよ?」
ニノが言った一言で目的がわかった。
さっきのLINEの罪滅ぼしだ。
普段、こういう状況でも
物で誤魔化すことは少ないニノ。
まぁ、節約家だからね?
ケチって言ったら怒られるから
言わないけど…珍しい。
「どれにするの?」
N:「なに言ってるんですか?
あなたが選ぶんですよ?
あなたが払うんだから!」
うそー!
思わずに叫びそうになったのを
なんとか抑えた。
「ふふふっ、わかった、わかったよ」
もう、笑うしかないよね。
いいよ、乗っかるよ?
「潤くんはやっぱり
モンブランだよね?」
N:「そこが鉄板だと思いますよ」
「翔くんはティラミスとプリン、
どっちがいいかな?」
N:「あの人はあなたが買ってきた
ケーキならなんでも喜びますよ」
「もう!
そんな風に言ったら翔くんに悪いよ」
店内に他のお客さんが居ないから
言いたい放題。
でも、凄く楽しくて…。
「ニノは?チョコレートケーキ?
それともあっちの
イチゴがいっぱいのにする?」
N:「今日はイチゴの気分です。
あっちの方が高いし…」
ニヤリと笑う和。
ほんと素直じゃない…。
N:「まーくんのは…」
ON:「「レアチーズ!!」」
声が揃ってやっぱり笑っちゃう。
お店の人も芸能人に馴れてるから
そんな俺たちをみて
「本当に仲良しですね?」って
微笑むだけで余計なことは言わない。
だからつい、ここなんだよね?