第18章 Will never let you go…
大野side
駐車場についたとLINEが入ったから
すぐに出れるようにして
玄関で待っていた。
部屋のインターフォンが鳴る直前に
ドアを開けたから
めっちゃ驚いた顔のニノが見れた。
僕的には大満足だったりして…。
N:「なんですか?
そのしてやったりな顔」
「そんな顔、してないし…」
N:「いいや、してるね」
僕の頬っぺたを
軽くつねりながら言うから
おもいっきり痛そうな顔したら
キスで誤魔化してくるんだもん…。
ほんと、ずるいよなぁ…。
N:「ほら、行きますよ?」
「ニノ、つねるからやだ。
翔くん、呼ぶもん!」
N:「だめだよ、翔ちゃん、行きに
智のこと送ったんでしょ?
だから、帰りは俺なの」
「なにそれ?」
N:「いいから帰りますよ?
ほら、鍵かけて?」
結局ニノのペースに巻き込まれて
気がつけば車の助手席に座ってた。
N:「シートベルト、してよ?」
「するに決まってるじゃん。
捕まるわけにいかないでしょ?」
N:「『二宮和也 交通違反!
隣にいたのはなんと!』
なんて絶対勘弁ですからね」
言いながら二人で顔を会わせて
爆笑した。
N:「ちょっと寄り道しますよ?
出るとき、ちゃんと変装してね?」
ニノは車のエンジンをかけると
そのままナビもセットせずに走らせた。
しばらくして着いたのは
芸能人御用達の某洋菓子店。
ケーキ屋とかパティスリーみたいな
おしゃれな単語より洋菓子店って
言葉がよく似合う店なんだ。