第18章 Will never let you go…
松本side
いつもよりゆっくりめに起きた朝。
プロテインを溶きながら
今日の予定を思い浮かべる。
相葉さんはすでに出掛けたみたいで
キッチンには水に浸けられた
食器が置いてあった。
そろそろみんなを起こした方が
いいかなぁって時計を見ながら思う。
その前に新聞だけ取ってこようと
階段に向かうと上から足音が聞こえた。
…あぁ、起きたんだ。
そのまま階下に降り、新聞を取って
リビングに戻ると少し眠そうな智さんが
ソファーに座ってた。
O:「じゅんくん、おはよー」
少し舌足らずな口調。
それを可愛いと思いながら、
おはようと返す。
「よく寝れた?」
O:「うん。
でも起きたらさぁ、
相葉ちゃんじゃなくて
ニノになってた」
そう言いながら笑ってる。
「ニノは?」
O:「まだ寝てるよ?
ぐっすり寝てたし
起こすのかわいそうだから、
そっと出てきた」
「今日、ニノオフだからね…。
その方がいいかもね?
今日は?智さんは?どうするの?」
キッチンに戻って
智さんの青のヘリンボーン柄のマグに
コーヒーを注いで自分のマグと一緒に
リビングに持っていく。
O:「ありがとう」
受け取ったマグカップを
両手で持った智さんがコーヒーを
啜りながらいう。
O:「今日はねぇ…
マンションに行くつもり。
なんかね、描けそうなの、絵」