第18章 Will never let you go…
二宮side
散々ゲームをやった翌朝。
まーくんが俺の部屋に顔を出した。
A:「ニノ?起きてる?」
小声だけど明らかに俺が起きてるのが
わかってる言い方。
「どうしました?起きてますよ?」
A:「ごめん、
俺もう出ないとまずくて…
起きた時に誰もいないと大ちゃん
不安になったらかわいそうだから
ニノ、行けない?」
らしいなぁって思う。
こういう気遣い。
こんな時間に潤くんは
まず起きないだろうし
翔ちゃんは寝たのが遅かったから…。
これから寝ようとする俺は
最適なんだよね。
「いいですよ、喜んで。
で、まーくんはよく眠れた?」
A:「勿論。
マイナスイオン、堪能したから」
そう言って笑うまーくんからも
マイナスイオン…出てますよ?
「じゃ、ロケ、頑張れますね?
気をつけて、いってらっしゃい」
そういって少し背伸びして
まーくんの唇にキスをして、
そのまま智の部屋に体を向ける。
A:「和?」
名前を呼ぶまーくんの方を振り返ると
そのまま今度は
まーくんからキスされた。
A:「あとよろしくね?
行ってきます」
まーくんの声を背に、智の部屋に入る。
ベッドの上で穏やかな顔で眠る智に
笑みが溢れる。
空いている場所に体を滑らせ、
寝息をBGMに俺も眠りに落ちる。
腕の中の体温。
例えすり抜けようとしても
離す気はない。
…絶対に離さないよ?
智の事も…みんなの事も…。
5人でいる…。
これが俺の生きる意義だから…。