第18章 Will never let you go…
相葉side
そして回ってきた本番。
俺の目の前には高い壁がある。
でもこいつを越えればと思うとなんか
やれそうな気がするんだよね?
セット裏でのやり取りを
思い出しながら気合いをいれた。
「大ちゃん、大丈夫そう?」
セットの隅っこで
ハーネスを着けてもらいながら
隣にいる大ちゃんに話しかける。
O:「おぉ、大丈夫だよ?
負けちゃってるし…
ここはパーフェクトと
時間ボーナスで点数、
稼ぎたいね?」
大ちゃんがにっこり笑って言う。
でも目はめっちゃ真剣だから
俺も気合いが入った。
「俺、最速で登って大ちゃんに
バトンタッチするね?
だから下で待っててね?」
O:「うん、相葉ちゃんが帰ってくるの
待ってるね?
で、おいらも頑張るから!」
そう言う小さい体を思わず抱き締めた。
周りにスタッフさんがいても関係ない。
スタッフさんがスタンバイのために
歩く俺らに
「ホント、嵐さんって仲良しですね?」
って感心したように言う。
だからね、
「でしょ?」って返しておく。
こうやって俺たちのスキンシップを
既成事実にしながら
大ちゃんを守るって決めたから…。
だから遠慮なんてしないんだ。
俺だけじゃなくみんなも今まで以上に
ベタベタしてる。
周りはビジネスだと
思うかもしれないけど
それで全然構わない。
どんな手を使ったって
守るって決めたから…。
俺の大事な人たちを…。
大好きな場所を…。
決して離さない…。