第18章 Will never let you go…
櫻井side
5人揃っての朝食。
一緒にいる時間は長いけど、
それぞれの仕事もあるから
話題は尽きない。
今朝は潤の用意してくれた和食を
美味しくいただきながら、
今日の収録の話をする。
M:「智さん、よく寝れたみたいだね?
これなら今日は壁、登れるね?」
N:「それをいうなら翔ちゃんだって
智の横でさぞいい睡眠を
取ったでしょうから…ねぇ?」
暗に俺に登れと言うニノに
一応睨みを利かせてみる。
A:「翔ちゃんは寝てても寝てなくても
安定のクオリティだから!」
O:「雅…それじゃ、
翔くんがかわいそうだよ。
翔くんはいつも
頑張ってるんだから。
得意不得意ってあるでしょ?」
すかさずフォローしてくれる
智くんの優しさが嬉しい。
N:「またそうやって甘やかす…。
翔ちゃんのその見せ筋、
ちゃんと活用しないと」
O:「和まで…。
翔くん、気にしないでいいからね?
全部完璧じゃなくて、
苦手な事も隠さない
翔くんが大好きだよ」
M:「智さん…
さりげに一番惨い事言ってるし…」
ぼそっと言う潤の言葉に
内心、激しく同意する。
O:「え?え?僕…」
N:「やっぱり天然が最強なんだね?」
うろたえる智くんに
ニノが呆れたようにとどめを刺す。
次の瞬間…5人で爆笑した。
そうこの空気…。
俺は絶対に守ってみせる。
絶対にこの人を…こいつらを…
離さないから…。