第18章 Will never let you go…
大野side
自分で狂わせた様々なことが
みんなのお陰で元に戻り始めた。
当たり前のように朝を迎え、
当たり前のように仕事が出来る。
これがどんなにすごいことなのかを
日々実感している。
相変わらず嫌な夢は見る。
でも…起きたときに隣にある温もり。
それだけで落ちつくんだ…。
たまに起こしちゃうこともあるけど
そんな時もみんなは嫌な顔ひとつせず
優しい顔で何度も何度も
体温を伝えてくれる。
はやくひとりで…って思う気持ちと
このまま甘えていたい気持ちの
狭間で揺れ動く僕ごと
みんなは受け止めてくれる。
本当に自分が恵まれてるのが
わかった…。
あの日…翔くんが事務所と話してくれて
みんな基本的に仕事が終わると
家に戻ってくるようになった。
毎日、当たり前のように
一緒に寝てくれる。
僕の部屋で寝るときもあれば
枕を持って誰かの部屋に行く事もある。
みんなでフリースペースに
寝る夜もある…。
今日も隣にいてくれる…。
それが凄く嬉しくて…
少し早く目が覚めたから
寝返りを打つ振りをして
隣で眠る君をみる。
ぐっすりと眠るその顔を
じっと見つめる。
ごめんね…。
疲れてるはずなのに…。
いつもこうやって
一緒にいてくれてありがとう。
君の瞼が少し動くのが見えて…
開いてた目を閉じる。
だってね、
先に起きてると心配するから…。
眠れなかったんじゃないかって…。
だから…。
声が聞こえるまで瞼を閉じるんだ…。