第18章 Will never let you go…
大野side
A:「大ちゃん?ほら、服着るよ?」
この声は相葉ちゃん。
きっといつもみたいな笑顔で
僕に声をかけてるんだと思ったら
その笑顔が見たくなって…
薄く目をあけた。
「んぁ…まさだぁ…」
A:「そうだよ、まーくんだよ?
ほら、風邪ひいちゃうから…
服、着るよ?」
「まさぁ…ぎゅっぅってして?」
優しい相葉ちゃんの口調に甘えたくて
着替えされようとする相葉ちゃんに
わがままを言う。
A:「大ちゃん、着替えだけ、しよ?
ね?そしたらいくらでも
抱っこするから?」
N:「よかったね?
着替えたら抱っこだって。
ほら、腕通して?」
ニノの声が聴こえて二人がかりで
服を着せられた。
N:「相葉さん、抱っこしてて?
智?髪、乾かすよ?
眠かったら寝てもいいからね?」
普段、手厳しいのにこういうときは
とことん優しい和。
だけど知ってる。
こっちが素の和。
照れ屋だから…。
相葉ちゃんとニノの
見事なコンビネーション。
二人が作る空気が
優しくて、暖かくて…。
そこに甘えても…いい?
これ以上甘えたら…
立てなくなるんじゃないかと思うけど
今だけ…いい?
時々…甘えてもいい?
ちゃんと自分で立てるように…
歩けるように頑張るから…
今だけ…甘えさせて…。
器用に動くニノの指が気持ちよくて
今度こそ完全に意識を手放した。