第18章 Will never let you go…
大野side
少し抑えられた照明の灯る部屋。
でもみんなの顔は十分に見える。
N:「智?もうちょっと明かり落とす?」
「このままでいい…。
みんなの顔が見える方がいいから…」
今は恥ずかしさよりも
みんなの顔が見える方が大事で…。
S:「智くん…緊張…してる?」
「翔くん…キス…して?」
自分から言ったことだけど
4人に抱かれると思ったらドキドキする。
そんな自分を誤魔化したくて
翔くんに強請る。
翔くんの唇が僕の唇に触れる。
厚くて柔らかい唇が唇を食むように動く。
気持ち良くて自然と舌を出し、
翔くんの唇を舐める。
甘さに蕩けそうになる。
N:「智…いいからそのまま
全部俺たちに委ねて?」
背後から聞こえる声。
着ていたシャツが脱がされて、
背中に直に素肌と体温を感じる。
抱きしめられて背中があったかくなる。
そのまま和の唇が無数に背中に落ちる。
その度に身体がびくりと跳ねるのを
とめられない。
「んっ、んっ、はぁ…、あっ」
吐息とともに声が漏れる。
背中に落ちるキスが、口を塞ぐ唇が
言葉よりも雄弁に
二人の気持ちを教えてくれる。
M:「智さん…抑えないで…」
潤くんの声が聞こえて、
握りしめていた手をつつまれる。
次の瞬間、指に感じる濡れた暖かいもの…。
潤くんの舌?
指先から熱が昇ってくる。