第18章 Will never let you go…
櫻井side
5階のフリースペースに置かれてる
マットレスに新しいシーツを敷く。
一人で悪戦苦闘してるとニノと潤がきて
黙って手伝ってくれた。
「ありがと…」
N:「翔ちゃん緊張してるの?
肩、さらに撫でちゃってるけど?」
M:「確かに撫でてる」
ニノのからかいに潤が乗っかって
俺の肩を撫でる。
「ばか、んなわけないだろ?!」
潤の手をはずして一睨みすると
潤がニノの後ろに隠れるようにしながら
「翔さんがいじめるぅ」って
笑いながら言う。
それに乗るニノが
潤の頭をよしよしと撫でる。
思わず溜め息が溢れるけど…。
零れた溜め息と共に肩の力も抜けた。
うん、確かに…。
緊張なのか気負いなのか…。
無意識の内に体に力が入ってた。
N:「一人で背負わないの。
俺たち5人で一つだからね?」
「…雅紀にも言われた…」
M:「翔さん…だったら自覚して?
俺たち拗ねるよ?」
そう言うけど目は優しい。
「悪い…」
N:「今回は許してあげますよ?
でも…次はないですからね?」
ニヤリと笑うニノ。
おっかねー、まじで気をつけないと…。
「肝に…命じます」
俺の一言に吹き出す二人。
その様子に俺も笑う。
笑い声に割り込むように聞こえた小さな音。
雅紀が優しい顔で抱き上げた智くんをつれて
入ってきて、マットレスの上に降ろす。
宝物を置くようなそんな丁寧さだった。