第1章 日常
松本Side
ようやく家に着いた。
もうみんな、帰って来てるよなぁ。
それともあっち行ってるかな?
「智くん、着いたよ。起きれる?」
助手席の智くんに声を掛ける。
ブランケットの塊がわずかに動く。
「どうする?まだ眠いなら家まで運ぼうか?
抱っこしてってあげるよ」
声に笑いは含めてるけど半分本気だよ、俺。
O:「ん?着いたの?」
眠そうに目をこすりながら起きた智くん。
ブランケットに包まれてたせいか、
頬が紅潮してる。
目もこころなしかとろーんとしてる。
うわーなんだこの可愛さ。
俺は思わず智くんにキスをした。
智くんの頬を両手に包み俺の方を向かす。
まだぼーっとしてる智くんの唇に
何度もキスを落とす。
智くんの息が上がり始める。
隙を見つけ、舌を入れる。
キスの音だけが車内に響く。
突然ガチャっという音と冷たい空気が
入ってくる。
振り向くと…相葉くんがいた。