第1章 日常
松本Side
助手席の智くんが携帯を見ている。
O:「あ、翔ちゃんからメールだ。
相葉ちゃんのオレンジジュース買って来て
だって」
「じゃぁ、スーパー寄らないとダメかぁ。
『寄ってく』って返してもらっていい?」
O:「うん。わかった。」
信号待ちの短い時間、
俺は智くんの顔を覗き込む。
「智くん、ほんとに大丈夫?」
助手席に座る智くんの顔色、
さっきよりも更に悪い気がする。
O:「潤くん心配しすぎ。
ほんと、大丈夫だよ。
信号、変わるよ。」
車窓に目を移す智くん。
視線を前に戻して相葉くんのジュースを買いに
スーパーへ。
「智くん、俺、
ジュース買って来ちゃうからさ、
このまま車で休んでなよ。
ほかになんか買ってくるものある?」
O:「買ってくるものはないよ。
じゃぁこのまま休んでるね。
あ、エンジン、切ってっていいからね」
「それじゃ寒くない?」
O:「でもすぐ帰ってくるんでしょ?」
「まぁそうだけど…じゃこれでも被ってて」
俺は後部座席に置いてたブランケットを
智くんに渡す。
O:「ありがとう。潤くんの香りがする」
言いながらブランケットに包まる智くん。
やべ、ちょー可愛い♡
俺は後ろ髪を引かれる思いで車を後にした。
10分後…
車に戻ると智くんは寝息を立ててた。
起こさないように細心の注意を払って車を出す。