第18章 Will never let you go…
大野side
この心地よさは
当たり前のものではないと言うことを
嫌ってほど知ったから…。
僕に安心と勇気をくれるこの空間を
護るために…。
僕は踏み出さないと…。
夕食も終わって
それぞれに自分たちの時間を過ごす。
いつもなら部屋に戻るみんなが
今日はまだリビングにいる。
今…だよね。
今しか…ない。
でも…怖い…。
めちゃめちゃドキドキして…
どうしたらいいかわからなくなる。
でも…。
でも…。
「あの…」
意を決して口を開いたけど
出た声は本当に小さい声で…。
もう一度顔を上げてみんなを見た。
「あの…みんな、ちょっといい?」
僕の声にみんなが僕を見る。
その視線に緊張が高まる。
逃げちゃダメだから…。
「疲れてるところに悪いんだけど…
少し…時間をもらってもいい?」
たったこれだけ言うのに声が震える。
リビングの真ん中に突っ立ってる僕に
翔くんが頷いてくれた。
S:「少しと言わずどれだけでも?
とりあえず座らない?」
N:「なんて顔してるの?
貴方の話ならいくらでも聞くから…」
ニノに手を引かれてソファーに導かれる。
相葉ちゃんも潤くんも翔くんも
座ったところで
一つ息を吐いてみんなを見る。
「上手く話せないかもしれないけど…
聞いてほしいの。
あの…あのね!
抱いてほしいの!みんなに…。
僕がここに居ていいって…
教えて…ください…」