第18章 Will never let you go…
大野side
たくさん考えて…
考えれば考えるほど
訳がわからなくなって…。
まるで迷路の中で迷ってるみたいに
同じところを
何度も何度も繰り返し通って…。
答えは出ないまま。
でも、もうどうしていいか
わからなくて。
でもこのまま迷子でいるのはいやで…。
わかってるんだ、
助けを求めればいいって。
そして…
助けを求めたら絶対に助けてくれる人が
4人いるって…
わかってるんだ。
あとはすべておいら次第。
おいらが声を上げるか否かだけなんだ。
わかってるんだ…。
もう…すっと前から…。
でも…怖い。
あまりにも身勝手すぎる気がして。
そう思いながらまた迷路の中を歩くけど…
もう限界なんだ…。
助けて…。
助けてよ…。
ここから出たい、みんなの元にいたい。
傍にいてよ…。
傍にいさせてよ…。
傍にいるって教えてよ…。
近くに感じたいんだ…。
肌に…身体に…教えて?
みんなの体温を感じたい。
傍にいるって…離さないって…、
お願いだから教えてよ…。
伸ばした手が空を切る。
その感覚がリアルで、一気に目が覚める。
倒していた身体を起こして周りを見る…。
「ここ…、僕の部屋…だ…」
確かニノの部屋でニノのゲーム見てて…。
潤くんが作っておいてくれた昼食を
ニノと食べて…。
それからどうした?
なんで部屋にいるんだっけ?