第18章 Will never let you go…
松本side
O:「んん、つめたい…」
身体をびくっと揺らす智さん。
N:「そりゃそうでしょ?
それだけ熱があるんだから…
大人しくしてなさいよ?」
ストローボトルに入れた
スポーツドリンクを飲む智さんに
ニノがすかさずツッコミを入れる。
そのツッコミに嬉しそうな顔をしている
智さんを見て安心した。
「ちゃんと水分取って、ゆっくりしたら
きっと熱も下がるからさ?
今日は一日、ゆっくりしててね?
で、熱が下がったらコンサートの
打ち合わせとかもしたいから
よろしくね?」
多分、大事にされるばかりじゃ
変に気を遣うだろうし、
実際に今回、何曲か
振りをつけて貰う予定になってるから…。
O:「うん、ごめん。
なるべく早く振りも纏めるから…」
「焦らなくても大丈夫
時間はあるし、
智さんの振りは覚えやすいから」
N:「まぁ、私たちは平気ですけどね?
若干名、不安な人がいますから
体調、整えないとね?」
ニノが言外にここにいない二人をからかう。
「まぁ、そういわないの。
あの二人も智さんの振りは
毎回頑張って覚えてるじゃん?
さ、俺もそろそろ行くわ。
昼飯、下に置いてるから温めて食べて?」
智さんの柔らかい髪を撫で、
ひとつキスを落として
そのまま部屋を出た。