第18章 Will never let you go…
松本side
ニノからのLINEで冷えピタを頼まれた。
どうしたんだろうって思ったけど
まぁ必要だろうと思って頼まれた冷えピタと
ついでに体温計とスポーツドリンクも
用意して上に上がる。
ノックするけど声が聞こえないから
申し訳ないと思ったけど扉を開いた。
中には智さんを抱っこしたニノがいた。
「持ってきたけど…なにしてるの?」
N:「J、ありがとう。
ふふふ、可愛いでしょ?この人?
ごめんね、
取りにいこうと思ったんですけどね?
『行かないで』って。
まぁJも持ってきたお陰で
見れたからいいでしょ?」
そういってにやっと笑うニノ。
「寝ちゃったの?」
俺の声にニノの腕の中の頭が
わずかに動いた。
「起きてるのね?
じゃ、冷えピタ貼ってあとこれ飲んで?」
N:「大野さん、イヤは無しだよ?
身体、辛いでしょ?
冷やしてあげないとダメだし
水分も取らないと脱水しちゃうよ?
そしたら病院行くことになるよ?」
「ね?それはいやでしょ?」
二人で説得したらさすがに病院は嫌なのか
熱で潤んだ目で俺を見る。
O:「潤くん…貼ってくれる?」
「いいよ?ほらこっち向いて?」
汗で額に張り付いた前髪を掻きあげ
額に冷えピタを貼ってあげた。