第18章 Will never let you go…
二宮side
S:「ないな。
その辺堅いもん、うちの事務所」
M:「吉本さんならやるだろうけど?」
「あー、だよね?勿体ないなぁ。
まぁしかたない、そこは諦めよう」
O:「翔くん…じかん…へいき?」
俺たちの話をニコニコしながら聞いてたのに
こういうところはしっかりしてると言うか
なんというか…。
S:「あっ、ヤバい!行くわ。
じゃ、あとよろしくね?
智くんはゆっくり休んでてね?
無理しちゃダメだよ?
辛かったら…」
「あぁ、もぅいいから!
早く行きなよ!
絶対事故んなよ!」
グタグタと言い続ける翔ちゃんの言葉に
被せて黙らせて行かせた。
遅刻でもしたら、智が自分を責めかねない。
この人、時間に厳しいから…。
「よし!うるさいのがいなくなったから
今日はのんびりしようね?智?」
腰に手を回しゲーム部屋と化してる
自室に連れ込む。
今のところ拒絶がないのに安心する。
どこまでなら大丈夫なのか?
まるで毛を逆立ててる猫に触れる気分だ。
部屋にあるデカイビーズクッションに
座らせる。
このビーズクッション、包み込む感じが
堪らなくて一度座ると動きたくなくなる
恐ろしい代物だけど…。
これならリラックス出来ると思うんだ。
O:「なにこれ…きもちいい」
「でしょ?そっからみてて?
それとも、いっしょにやる?」
どうかと思ったけど誘ってみると
嬉しそうに頷く。
それに俺が嬉しくなった。