第4章 悪い夢 side O
M:「リーダー、俺がさ、
前にここで言ったこと…覚えてる?」
潤くんは明らかに怒った顔で
俺に問いかける。
あの日の潤くんの顔が浮かぶ。
M:「俺そんなに頼りない?
年下だから?
俺、リーダーにとってなんなの?
薬よりも役にたたない?
単なるメンバー?
仕事仲間?
まだたった5年かもしれない。
でも俺たち1つのチームじゃないの?
なんでなにもかも一人で背負うの?
ひとりで辛い思いしないでよ。
こんなに傍にいるのに…。
俺にもその思いを背負わせてよ…」
そういって悲しそうな顔をする潤くん。
「ねぇ、なんでそんなに優しいこと言うの?
俺、みんなに迷惑かけてるだけなのに…。
あんなことされて、気持ち悪くないの?
汚いって思わないの?」
…
…
…
…
N:「そんなこと思ってたんですか?」
窓際から歩きながらニノが
ものすごく呆れた口調で言った。
そしてくだらないことを言うなと
言わんばかりの顔で俺を見ながら
言葉を重ねる。