第4章 悪い夢 side O
N:「例えばですよ。
俺が大野さんと同じような目に
あったとします。
もしかしたらもっと酷いことを
されたとします。
大野さん、俺のこと、
気持ち悪いって思いますか?
汚いって思いますか?」
俺は即座に首を振る。
「そんなこと、思うわけないじゃん!」
N:「そうですよね?
じゃ、そんな俺がみんなに
なにも言えなくて、
薬を大量に飲んで倒れたとします。
大野さん、迷惑かけられたって
怒ります?呆れます?
口汚く罵ります?」
「そんなこと出来るわけないじゃん」
N:「ですよね?
じゃ、そんな俺をどう思います?」
「え?
なんで相談してくれないの?って
思うし支えたい…と思う…」
N:「はい、正解!
なんだ、わかってるじゃないですか?」
1+1=2なのが当たり前だというように
なんで当たり前のことがわかってないんだ
という顔をしているニノ。
N:「俺たちだって同じように
思ってるんですよ。
ねぇ、相葉さん?」
そう言って相葉ちゃんのほうを見た。
相葉ちゃんはいつもの
ひまわりのような笑顔でニノから引き継ぐ。