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しあわせはここにある【気象系BL小説】

第18章 Will never let you go…


大野side


普通で考えたら僕は男で、
恋愛対象は【女性】なわけで
その【女性】との【恋愛】が
ダメだったわけだ。


実際には
【恋人】でも【彼女】でもないけど…。


【女性】なだけで
あれだけの騒ぎになるなら…。

もしも【男性】である
みんなとの関係がバレたらどうなるだろう?

しかも僕たちの関係は
これが例え男女であったとしても、
他人には到底理解できない関係で…。

そんなこと考えたら、
みんなとのスキンシップさえ
怖くなったんだ。


正直、よくわからなくなっている。

家に戻ったけど相変わらず
おいらの仕事のペースは抑えられている。

その分考える時間は山ほどある…。

もしばれたら…?

勿論、大スキャンダルだし、
みんなにも事務所にも迷惑がかかる。

そもそも
【好き】とか【愛】とか【恋】とか
そんなものがわからなくなって来てて…。


僕、別にゲイじゃないはずだ。

でも翔ちゃんたちは別。

翔ちゃんたち以外はいらない。


そもそも翔ちゃんたちと
こんな関係になったけど…
みんなはどう思ってるのかも
わからなくなってきて…。

逃げるようにマンションに居る日が増えた。

みんなの傍にいたい気持ちと怖さを
天秤にかけたら、これが正解な気がした。

こんな気持ちのままだから、
制作なんて少しも進まない。

マンションに運び入れた
真っ白な巨大なカンバスを
睨みつける日が続いていた。



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