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しあわせはここにある【気象系BL小説】

第18章 Will never let you go…


大野side


突然、社長が遣って来て家に戻れたあの日。

仕事から戻って来たみんなに逢って、
ようやく自分の場所に戻って来れたと
ホッとした。

やっぱりホテルより家の方がいい。

翔ちゃんのあったかい眼差し。

気がつけば隣にいるニノの体温。

相葉ちゃんの明るく元気な声。

潤くんのいつもの優しい味。

当たり前にあったものが戻って来たことが
嬉しかった。

マンションも新しいところが決まったし
これで本当にすべて元に戻ったと思った。


…なのに。

なんでだろう?おいらの中で
何かがずっとモヤモヤしてる。

言葉にできない何かがある。

帰って来た日から
誰かしらが夜は一緒にいてくれる。

帰って来た日はみんなで雑魚寝した。

みんなの声が心地よくて…。

気がつけば寝てた。

あんなに気持ちよく寝れたのは
いつ以来だろう?

朝起きた時に体が軽くて、
隣にある体温に心も軽くなった。

自分がどれだけ人恋しかったのかを
身を以て知った。

でも…側にいてほしいと思うのに
深い接触が怖くなった。

キスにさえ体がビクツく。

絶対の味方だってわかってるのに…。

大好きな人たちなのに…。

怖いんだ…凄く。

あいつとの写真が世間に出て、
凄く叩かれた。

それは仕方ないことだと今ならわかる。

僕らが売っているのは綺麗な夢だから。

だからあの記事はダメだったんだ。

「彼女」「恋人」と思われる存在が
ファンの心を傷つけた。




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