第18章 Will never let you go…
大野side
社:「You、ここで一人でなにしてるの?」
いきなりそんなこと言われて
なんにも答えられない。
「え?…いや、絵描いたり…その…」
社:「なんで自分の居るべき場所に
いないの?」
「居るべき場所…?
だって…ここに居ろって…」
社:「言われたら…
Youは唯々諾々と従うの?」
「だって…」
社:「帰りたくないの?居るべき場所に」
そんなわけない。
帰りたい…いますぐ帰りたい…。
社:「おおちゃんはさ、感性で動く。
それが持ち味なんだと思うよ?
まぁそれだけ
大人になったんだろうけど…。
良くも悪くも思うままに動くのが
Youのいいところじゃなかった?
今回のは確かにそのせいで
失敗したんだよね?
反省して従ってるのも
わからなくはないけど…。
時と場合に寄ると
年寄りはおもうんだけどね?
おおちゃんはさ、どうしたい?
手伝ってあげるよ?
翔くんたちは
自らの手を伸ばしたよ?」
社長がいたずらっ子みたいな顔で
おいらを見る。
「ジャニーさん…おいら、ここを出たい。
みんなのところに…帰りたい。
自分の居るべきところに…
帰らせてください」
おいらは頭をめいいっぱい下げた。