第18章 Will never let you go…
大野side
社:「おおちゃん久しぶりだね?
中、はいっていい?」
言われて慌てて中に入れる。
突然のことで頭がパニックになった。
社:「どうしたの?そんな驚いた顔して?」
「いやっ…驚くでしょ?
驚かないわけないでしょ?
そんないきなり…。
ドア開けたらジャニーさんって」
なんか良くわからないまま、
わたわたするおいらに
社長はいつも通りの
マイペースっぷりで席を勧める。
社:「You、とりあえず座りなよ?
はい、これでも飲んで?」
手にしてた紙袋から白い紙カップを出し
1つをおいらの前に置いた。
社:「ちょっと落ち着こうか?
話はそれからにしよう?」
そう言う社長の顔は
ステージで指示する時と違い、
優しいお祖父ちゃんみたいだった。
社長から貰ったカップには
ココアが入ってた。
ちょっと甘めのココアを飲み、
社長の顔を窺う。
でもその表情から読み取れることは無くて
なぜ来たのか?なにを言いたいのか?
わからなくて…なんとなく怖かった。
社:「おおちゃん、最近調子はどお?
仕事、楽しんでる?」
社長の言うことの意図が分からなくて
頷くしか出来ない自分がいた。
楽しんでるのか…?
正直わからない。
ただ…一人でいるよりは楽しかった。
皆に会える場所だから…
仕事は楽しんでると思う。