第18章 Will never let you go…
櫻井side
M:「翔さん、俺たちも行くね?
なんかあれば連絡頂戴?
出来るだけ早く帰ってくるから」
ニノと雅紀の背中を押しながら潤が言う。
「ありがとう。そうするよ。
なにかあれば必ず連絡する。
だから…仕事、頑張ってこい!
今日のやつって…」
M:「そう、年賀状。
随分、気が早いけど…」
N:「もしかして…もともと大野さんが
キャスティングされてたやつ?」
M:「そう、あれ。
まぁ、プロデューサー曰く、
不器用な俺がやった方が面白いって
変更になったらしいけど」
A:「潤ちゃん…」
M:「んな声出すなよ?おらっ、行くぞ!」
潤が軽く雅紀を小突く。
A:「うわっ。行くから…。
じゃ、翔ちゃん、いってきます。
よろしくね?」
頷く俺に下手なウインクを投げて
歩き出した。
N:「翔ちゃん、こっちは大丈夫だから、
大野さんのこと…よろしくね?
いってきます!」
「みんな、あとでね?
いってらっしゃい」
一つ大きく深呼吸して気持ちを切り替える。
そして向かった事務所で社長に
全てを話した。
そして訴えた。
あの人が壊れてしまう前に返してほしいと。
社長が言ったように翌日…。
俺たちのもとに智くんが帰ってきた。
「おかえり…」
O:「……ただいま」
確かにそこに求めていた人がいた。