第18章 Will never let you go…
櫻井side
M:「うそ…」
N:「どこ?どこにいるの?」
下の2人が雅紀に詰め寄る。
「なんで…わかったの…?」
そんな二人を見ながら俺の口から零れたのは
何故って言うその思いだった。
A:「順番に話すから…聞いてくれる?」
雅紀は瞳な真摯な光を湛えて
俺たちをゆっくりと見ると少しずつ事情を
説明してくれた。
M:「そんなところにいたんだ…」
N:「でも虎ノ門なら各局も近いし、
そのホテル外資で
日本人も少ないだろうし…」
ようやくわかった智くんの居場所。
近くて遠かったその場所が
一気に至近距離になる。
A:「あのさ、薬の事、責めないであげて?」
雅紀が俺の顔を見て懇願するように言う。
A:「多分ね、本当にどうしようも
無かったんだと思うの。
ここに一緒にいたらきっと薬なんかに
手を出さなかったと思うんだ。
でも…。
帰っても一人で、
俺たちに連絡したくても出来なくて
仕事もあって…。
周りの目もファンの目も前よりも
厳しいじゃん、前よりも…。
なによりもどこで何を見られてるか
わからない緊張感って半端じゃないと
思うんだ。
良いことじゃないよ?
俺たちみんなその怖さも知ってる。
でもさ、一番わかってるのは…
大ちゃんじゃない?」