第18章 Will never let you go…
相葉side
聞いた話の衝撃に
パニックになりそうだったけど、
パニッる場合じゃなくて…。
席に戻ってすぐに渡部さんと澤部くんに
断りを入れてそのまま店を出た。
タクシーを捕まえて家の近くの
大通りまで行ってもらうように告げた。
タクシーの中から例のグループトークに
メッセージを送った。
『おおちゃんのことで話したいことがあるから悪いけど起きてて』
すぐにつく既読が3になった。
S:『どうしたの?なんかあったの?』
『うん。でも直接話したいの』
『おれもパニクってて』
N:『わかったから…』
N:『今、どこにいるの?』
『タクシーの中』
『西麻布から乗ってまだ六本木通り』
M:『じゃぁ天現寺のローソンで待ってて』
M:『俺、近くにいるから乗っけてく』
『わかった』
『行くから待ってて』
送ってすぐに運転手さんに
行き先を変えてもらった。
そんなに掛からずに
天現寺の交差点に着き
そのままローソンの前で止めてもらった。
タクシーがいなくなるのを確認してから
駐車場に止めてある松潤の車の
助手席の窓を小さく叩いた。
ロックが解除される音を聞いてから
ドアを開き、体を滑り込ませる。
「潤ちゃん、ありがとう。
なんでこんなところにいるの?」
M:「打ち合わせの帰り。
とりあえず帰ろう?
みんながいるところで話した方が
いいんでしょ?」
そのまま車を駐車場から出し、
潤くんは家までの道のりを
いつもよりも急ぎめでもどった。