第18章 Will never let you go…
相葉side
てか、なんでこの人知ってるの?
大ちゃんがホテルにいること…。
一気に酔いが醒めた。
どう聞くのが正解なんだろう?
そう思いながらその人の顔を見た。
「あの…大野がホテルにいる件は誰から?」
恐る恐る聞いた俺に彼は簡単に話してくれた。
俳:「以前ね、僕の従兄の医者を
大野くんに紹介したの。
昨日さ、従兄とあった時に丁度
大野くんの話になってさ。
最近往診したって言うから
ちょっと心配だったの。
でも元気ならいいね?」
「あの…ちなみに従兄の方って
どこのホテルでうちの大野に
あったんですか?」
俺は一つの賭けに出た。
これで聞ければ…大ちゃんを取り戻せる。
その人は俺たちが欲しがっていた答えを
いとも簡単にくれた。
俳:「虎ノ門だよ。
アンダース東京の長期滞在者用の
部屋に行ったって言ってたよ」
「あの…この件はくれぐれも…」
俳:「もちろんわかってるよ?
変な噂が流れても困るしね?
守秘義務とかもあるから…。
って僕は聞いちゃったけど
勿論言わないから心配しないで?
ただね、大野くん、欲しい薬剤を
指定して来たのがちょっと
引っかかったて言ってたんだ。
なんだったけなぁ?
睡眠薬に近いものって言ってた
気がするよ。
まぁこんな仕事してるとどうしても
不規則になるから薬が必要なことも
あるよね?」
そう言って笑う大物俳優さんに
礼を言ってとりあえず席に戻った。