第4章 悪い夢 side O
S:「おかえり」
俺を抱きしめた翔ちゃんが耳元で囁く。
M:「リーダーおかえり!待ってたよ」
N:「大野さん、待ってましたよ。
おかえりなさい」
A:「りーだーぁ。おかえり〜」
相葉ちゃんは泣いてた。
松潤もニノも泣きそうな顔をして
俺のそばにいた。
N:「翔さん、いつまで大野さんを
抱きしめてるんですか?
ずるいです」
そういってニノが俺をハグする。
N:「大野さん、大丈夫だから…
大丈夫だから」
言いながら背中をトントンたたく。
小さい子を慰めるように…。
潤くんがニノと入れ替わるように
背中から抱きしめてきた。
M:「智くん、帰って来てくれてありがと」
肩に甘えるように顎を載せ
言いながら抱きしめる腕に力を籠める。
A:「みんなずるいー!
俺だってリーダーをハグしたい!!!」
N:「あぁもう、相葉さんうるさい!」
楽屋が一気にいつもの空気に変わる。
M:「リーダー、
いつまでそんなところに立ってるの?
早くこっちおいでよ」
それまでの緊張が一気に解け…
その場に座り込んだ俺に
みんなが血相をかえてやってくる。
「ごめん。大丈夫だから…。
なんか緊張してたから…。
ほっとして」
ふわっと体が浮く。
A:「リーダー、大丈夫?
ちょっとやせたんじゃない?」
そしてソファーに置かれた。
A:「今日、終わったらご飯、
一緒にいこ!」
N:「あー、なにどさくさにまぎれて
誘ってるんですか?
ずるいでしょ?それ。」
M:「じゃ、みんなで行こうよ!」
S:「おぉ、いいね。それ!
智くん、行けそう?」
勢いに押されたのもあって
俺はうなずいていた。