第17章 Rolling Days
櫻井side
文字だけですら重い空気払うように
ふざけ始めたニノと相葉くんの空気に
便乗する。
『智くんまだ起きてる?寝落ちしてない?』
すぐに既読が4になってかなり安心した。
『こっちは大丈夫だからね?
余計なこと考えなくていいよ?』
『智くーん、反応してよ、俺寂しい』
ついでに変なスタンプも送る。
M:『俺も』
A:『大ちゃーん、
愛してるの返事聞いてない』
N:『おじさん、答えないと襲うよ?』
3人も次々と文字を送る。
O:『どうやって?』
N:『俺も帰ろうかな?
どっかのサービスエリアで
待っててよ?』
M:『それは大変魅力的な提案だけど却下!』
N:『えー、いいじゃん、潤くんのケチ』
M:『ケチじゃねーし』
A:『ねぇねぇ大ちゃん、
愛してるの返事は?』
N:『だからおじさんは俺のもんだから』
『ダメ、智くんは』
M:『もう着くよ?いい加減にしなよ』
M:『リーダー、こっちは大丈夫だから』
『東京ついたらホントに連絡してね』
『さみしかったら遠慮なく電話してきてね』
『大好きだから…』
N:『ちっ、翔ちゃんまで
どさくさにまぎれて告ってるし』
M:『智、愛してる!』
N:『Jもかよ』
だれも一言も発さず、
でもいつもの空気が戻ってくる。
O:『ありがと。みんな大好きだよ。』
その文字を確認したのと同時に
専務から声がかかった。
『じゃ、行くね』
O:『いってらっしゃい』
その文字に背中を押された気分で
車を降りた。