第4章 悪い夢 side O
翌朝…部屋に差し込む陽の光で目が覚めた。
なんか頭がすっきりしている。
…なんか…お腹空いたかも…?
冷蔵庫の中に昨日翔ちゃんが
持って来てくれたお弁当が入っていた。
一口、口に入れる。
美味しいと思った。
そしたらまた涙が出て来た。
泣きながら食べる。
食べ終わっても涙は止まらなくて…。
泣いて泣いて…泣きつかれるまで泣いて…。
ようやく落ち着いた頃…
一つの決意をした。
携帯から電話をかける。
「…大野です。
少しお話をしたいんですが…
お時間、頂けますか?」
携帯電話から聴こえる女性の声。
「…はい。…ええ。…はい。
よろしくお願いします。
あっあと…メンバーには…。
ありがとうございます。
よろしくお願いします。」
深く一礼をして電話を切った。