第17章 Rolling Days
櫻井side
アンコールまで無事に走りきって長くて短い
宮城でのお祭りは終わった。
俺たちはこのあとスタッフさんへの感謝と
走りきった自分達への慰労を兼ねた
打ち上げに参加する。
そして明日から日曜日までは
完全にオフになる。
みんな口にはしてないけど多分、
家でのんびりだな。
俺も流石に疲れたし
このオフは予定を入れてない。
鮪のように泳いでないと死んじゃうと
世間では思われてるみたいだけど
そんなことはない。
俺だって…休まないと死んじゃうよ。
会場の準備もあるから今日は規制退場後に
会場を離れることになってるから
みんな楽屋でのんびりしてる。
とりあえずまずは打ち上げだな。
そう思って周りを見渡す。
ニノと相葉くんはすでにシャワーを終えて
ラフな格好をしている。
潤の姿は見えないから…シャワーかな?
そういえば…と終演後から
姿を見てない気がする智くんのことを探す。
「ねぇニノ、智くん知らない?」
N:「え?大野さん?
そう言えば見てない気がする。
相葉さん、
楽屋まで一緒に来てたよね?」
ニノが隣にいる相葉くんの方を見ながら
聞いてる。
A:「うん、ここまで一緒だったよ。
俺、そのあとすぐお風呂
行っちゃったから…。
ってかお風呂じゃないの?」
そう言って扉の方を見る。
ガチャって音がして扉が内側に開く。
「智くん?」
思わず名前を呼んだ。