第17章 Rolling Days
櫻井side
A:「大ちゃん、ファンの子さ、
確かにショックだったと思う。
そういうウチワも確かにあったしね。
でもさ、大半はあったかい
メッセージだったし
大ちゃん、わかってるから今回、
いつもよりもファンサービスに
力入れてたでしょ?
そういうのちゃんと伝わるから。
きっと伝わると思うから」
雅紀の声は優しい。
雅紀の性格そのまま、暖かく包み込む。
きっと智くんもわかってるよね。
M:「多分、今も傷ついてて
辛い思いしてる人もいると思うよ。
でもそれってさ、智のことを
それだけ愛してくれてる証拠だよ。
今は許せないかもしれない。
この先もすぐには許してくれない
かもしれない。
でもさ…
それでも伝え続けるしかないと思う。
傷つけちゃったの事実で、
俺たちの仕事の性質上、
俺たちが智のこと、怒ってなくても
あれはやっちゃダメなことだから」
潤の声は厳しい。
潤らしく客観的に今回のことを見てる。
でもさ、智くん、潤の顔、すごく優しいよ。
わかってるよね…。
うちの末っ子は長男の貴方のことが
好きなんだって。
好きだからあえて厳しいことを
言ってるんだよ?
N:「大丈夫、俺たちが支えるから。
俺たちも一緒に伝えるから。
だから…ちゃんと前見よう?
いつでも傍にいるから」
和が半泣きの顔で言う。
智くん…俺たちいつでも傍にいるよ。