第17章 Rolling Days
櫻井side
O:「ちがうっ!おいらが悪いの…。
おいらがちゃんとしてなかったから。
もっと早く言えば良かったんだ。
でも…。
怖かった。
得体の知れない女が出入りしてることを
伝えたら、誤解されるさもしれない。
軽蔑されるかもしれない…。
どっかでそんなこと思ったらもう…
誰にもどこにも伝えることが
出来なくなっちゃって…。
どうにも出来なくなって…
最悪な形でバレて…
みんなに迷惑かけて…。
本当にごめんなさい」
また智くんの目に涙が浮かぶ。
潤がキッチンに行ってすぐに戻ってくる。
手にはタオルがあった。
M:「わかったから…もう泣くなよ。
明日、目腫れたら困るだろ?
ほら、これ、目の上に置いて。
翔さん、お願い」
「うん、ありがとうね、潤。
智くん、冷やそうね?」
潤から冷えたタオルを受け取り、
智くんを膝に載せる。
和がさりげなく場所を空けて
智くんが寝転べるようにする。
そのままソファーの後ろにまわった。
N:「智…そのままでいいから聞いてて?
今回の件さ、
ほんと俺たちは怒ってないよ。
ファンの子たちはきっと
ショックだったと思うけどね。
そこはさ、ちゃんと反省しないと
ダメだし俺たちの今の生活も含めて
これから先もかなり気をつけないと
ダメだと思う。
起こったことは今更
取り返しはつかないからさ…
ここから先は信頼を取り戻す
努力をしよう?」
和の声、響く。
そうだよな…それしかないよな。