第17章 Rolling Days
大野side
S:「智くん?とりあえずさ、こっちおいで?
そんなところで正座してたら
膝に負担、かかるよ?
明日は中継あるし特番のカメラも入るし
DVDの映像撮りもあるから…ね?」
翔くんが自分の隣の場所をぽんぽんって
叩いて言う。
それでも立ち上がれずにいるおいらを
相葉ちゃんが後ろから抱き上げて立たせる。
ニノがおいらの手を取って
そのまま翔くんの横に座らせた。
N:「ほら、おじさんここ座って。
そんな顔しないの。
男前が台無しだよ?
ほら、笑って、って無理か。
ちゃんと話そう?ね?」
M:「ちょっと待ってて。
なんか暖かいもの淹れてくるから」
そう言うと松潤がキッチンの方に行く。
A:「翔ちゃん、ニノちゃん、
大ちゃんと居てあげてね?」
そう言うと手早くローテーブルの上を
片付けてキッチンへと歩いていった。
そんな二人を見送って
ニノがおいらの横に座る。
二人ともなにも喋らずに松潤たちが
戻ってくるのを待っていた。
その間、ずっとおいらの手を握って
二人の体温を伝えてくれていた。
静かな空間を充たす暖かい空気に
涙が零れた。
止めようと思っても止まらない涙。
部屋の中にしゃくりあげるおいらの声と
コーヒーメーカーの音だけが響く。
ようやくおいらが落ち着いたころ
コーヒーの香りがして
顔をあげると潤くん達も座ってた。