第17章 Rolling Days
二宮side
帰り間際、ドアのところでまーくんが
カメラに入るか入らないかの声で
「帰っていい?帰っていい?」って
酔った振りして番組スタッフにさりげなく
アピールしてる。
早く翔ちゃんを解放しろって。
俺たちが智の部屋に戻って10分ぐらいして
翔ちゃんが渡してた鍵で入ってきた。
宮城最終日を前にようやくみんなが揃った。
M:「智さん、翔さん来たよ?」
O:「しょーちゃん来たの?」
ほわほわした声で言う智。
「ってか俺たちも戻ってきてるけど?
なに?シカト?」
ちょっとイラっとして言ってしまった。
A:「和?なに?イライラしてる?」
「してねえし」
A:「ってかさ、あれ、まずいくない?
必死で隠したけど
…絶対隠しきれてない。
オンエア、乗っちゃうよ?」
M:「なに?なんかあったの?」
不思議そうな顔の潤くんに翔ちゃんが
あぁって顔で俺を見る。
S:「ニノ、なんでちょっと勃ってたの?
スエット脱いだ瞬間、
結構ビビったよ?」
A:「翔ちゃんの部屋に行く前にさ、
ニノ、リーダーにチューしてたの」
M:「まさかそれで?」
「悪いかよ?」
この場合は開き直るに限る。
智のキスが気持ちいいのは
全員、十分すぎるぐらいわかってるわけで…
開き直っちまえばみんな、それが当たり前
ぐらいに思ってもおかしくない。