第17章 Rolling Days
二宮side
クーラーボックス片手にスタッフTシャツと
迷彩で翔くんの部屋に乱入した。
いや、台本通りだけどね?
ある程度決まった台本の中で
あとはアドリブ。
バラエティーなんてそんなもん。
あとはどこまでリアルに見せれるか、
面白くは出来るかは編集の腕次第だと思う。
A:「あれ?グーテンモルゲン中?」
なんて言いながら部屋に入る。
S:「なになに?え?どうしたの?」
なんて言いながらこっちに来た
翔ちゃんにカメラに写らない角度に
体を向けながら耳打ちする。
「智、寂しいみたい、巻きで」
短く言うと小さく頷いた。
とりあえずビール渡して
なんとなくな雰囲気作って、
落ち着いたところで当たり前のように
着ている俺の迷彩に突っ込みが入って…。
最短で確実な撮れ高のために生着替え。
当然、下も迷彩…みたいな?
まーくんがスエットに鍵入れたままにして
翔ちゃんが本当に驚いた顔をして突っ込む。
カードキーを返してきた翔ちゃん。
反対のポッケに本命の鍵が入れてある。
これで任務は完了、
引き上げることにした。
まぁもう一つの理由としては…
部屋を出る前に智の唇を貰ったせいで
俺の下半身が…。
ズボンを脱いだ時にまーくんも翔ちゃんも
一瞬、驚いた顔をしてて自分で見て驚いた。
A:「よし、じゃぁかえろっか?」
「んじゃ、わくわくさんかえろう?」
二人揃って部屋を出る。