第17章 Rolling Days
松本side
「ね、智くん…キスして?」
O:「潤くん、もう酔ってるの?」
そう言いながら俺の頬に両手を添える。
「酔ってないよ。酔ってないと…ダメ?」
O:「ふふ、ダメ…じゃないよ」
「智の方が酔ってるでしょ?」
頬を包む智くんの冷たい手に
自分の手を重ねる。
O:「潤くんの手、暖かいね」
「もっと暖めてあげようか?
俺は構わないよ?」
半分本気で誘ってみる。
智くんは返事の代わりに唇を重ねてきた。
控えめに重ねられた唇を離すわけがない。
舌を出し、薄い唇を舐めあげる。
重ねてた手を離し智くんの後頭部に回し
薄く開いた唇に舌を侵入させ、
熱い口内を蹂躙する。
O:「んんっ、潤くんっ、ダメっ」
「なにが?」
O:「みんな、来ちゃう…っんん」
反論する唇を塞いでしまう。
互いの口許から水音がこぼれる。
O:「じゅんくっ…ダメ…ね?
明日、まだあるし…」
目に涙を浮かべながら言う智くん。
「そうだね…ごめん」
涙を浮かべる目元に口づけを落とし
そのまま抱き締める。
「泣くなよ…」
O:「泣いてないもん」
「ね?明日ならいい?
明日の夜なら…抱いていい?」
俺のストレートな誘いにいつもなら
すぐに反応するこの人が黙ってる。
「智…ダメ?」
重ねて聞く俺に
智くんは複雑そうな顔をしている。
「ん?どうしたの?智」
O:「ううん、なんでもない…。
ニノ達まだかな?」
俺の誘いに明確な答えを出すことなく
話を反らす。
ねえ…ほんとにどうしたの?