第17章 Rolling Days
相葉side
少しタイムラグがあって、
ゆっくりと扉が開く。
中からまだすこし髪の毛が湿ったままの
大ちゃんが顔を出した。
「お邪魔しまーす!
二晩続けてでごめんね?」
O:「ううん、いいよ。適当に座って」
いつもの大ちゃんらしいふわっとした
かわいい笑顔で迎えてくれた。
俺の手元を見ながら不思議そうにいう。
O:「それにしても荷物、多くない?
ピールとか用意してあるよ?」
N:「ああ、これですか?
これは後で乱入する時用のやつです」
O:「乱入って…翔ちゃんの夜会?」
「そう。ハワイの敵を宮城で取る!だよ」
O:「ごめん、話が見えないよ、相葉ちゃん」
大ちゃんが缶を開けながら言う。
N:「だからね?
ハワイで翔ちゃん、
スタッフTがダサいだの迷彩好きだの
まぁ散々disられたじゃん?
あのままにしておくわけには
いかないでしょ?
事務所が良くても
俺たち的にはダメでしょ?
ぶっちゃけ悔しいしね?」
「だから俺らがそれを逆転させようと」
O:「だからその格好?」
大ちゃんが上から下へと俺たちの全身に
視線を動かしながら聞いてきた。
「そう!
これをね、翔ちゃんにプレゼントするの」
N:「潤くん打ち合わせ終わったら来るって。
だから今日は二人でお留守番ね?
グーテンモルゲンしちゃダメだよ?」
「ちゃっちゃと撮れ高稼いでくるから
ちゃんと待っててね?」
二人してからかうように言うとぷーっと
頬が膨らんだ。