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しあわせはここにある【気象系BL小説】

第17章 Rolling Days


櫻井side

スタッフさんの所に行きながら
テンションが上がってる自分に気づく。

トラブルが起きてるのに
テンションが上がるってって思うけど…。

さっき智くんが見せた表情が嬉しかった。

ずーっと沈んでる顔しか見てなかった。

でもさっきの智くんの表情は明らかに
生き生きしていた。


周囲が、智くんに持ってる印象は
のんびりしてて率先して
何かを動かすことはない
といったものだろう。

でもあの人は…
俺たちがなにか問題にぶつかる時
驚くほど強いリーダー性を発揮する。


さっき見せたのはその片鱗だ。

潤は責任感が強いから、
こういうとき自分を責めるし
問題がスタッフ側にあると糾弾しかねない。

それは時には必要だけど、
今はそのときじゃない。

それをわかってる智くんが
うまく止めたんだ。

険しかった表情や雰囲気を智くんが
柔らかい空気で納めていった。

きっとなにかアドバイスしたんだろうな。

そして…俺たちにも。

状況把握の的確さと
次善の策を考える判断力。

やっぱりあの人は
俺たちのリーダーなんだって思った。

そしてそんな智くんの姿が嬉しかった。

必要なことをスタッフさんに伝えて
智くんの元に戻る。

ニノと相葉くんが智くんと話し込んでいる。

A:「翔ちゃん!お帰り、今話してるよ」


「智くん、スタッフさんOKだって」

O:「翔くんありがとう。
  今ね対応、考えてた。

  大まかに決めたけどどう思う?」

智くんの説明を聞きながら
なんかすごく嬉しくなった。
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